あの島に移り住むまで

〜「好きな本から」を書きたくてはじめたけどいろいろ書いちゃってるブログです〜

私は此処で一体何をしているのだろう

 

そう思った日があった。

 

なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれない

自分は志半ばだけれど、これまで好き勝手に生きてきたのだから、せめてこの子をしっかりと育てて世の中に送り出さなきゃ、となぜか思うようになった。そしてそういう日々の中でふと思うことがあった。なんでこんなことやらされているのだろう、と子供の下着を洗いながら思うこともあった。でも、それらは世のお母さんたちが毎日やっていることだった。自分を育てた母親がやっていたことだった。

 

この本の「なんでこんなことやらされているのだろう」という文章から思い出した。私が数年前に感じた「ここで一体何してるんだろう」という景色のことを。

 

ホテルの清掃アルバイトを始めた一日目、研修一日目のことだ。再来月からオープンになるそのホテルの一室、シングルベットが二つ置かれた部屋で研修は始まった。まずベットメイクから。ベットに寝転びながら見えるよう貼り付けられたテレビが一つ、ベットの横には小さな机と椅子が一つ。小さな机。そんなお部屋。「割といい(高級)めのホテル」だと伝えられた。「落ち着いたお客さまが多いと思います」とも聞かされた。

 

だから、受けたアルバイトでもあった。

 

落ち着いたお客様が集まりそうなホテルなら働けるかもしれない」そう思ったから。

 

私はみてきたほうだ。いいホテルを。割とみてきたほうの人間だと思う。自分で言うのもなんだけど、有名ホテル、スイート、スーパースイート。少しだけだけれどみてきた。だからなのか、お客さんとして伝えられる「いいホテル」と、仕事をする上で上司から伝えられる「いいホテル」は全然違うのだということを強過ぎるくらい感じた。

 

うちはいいホテルなので、そのホテルをつくるみなさん(清掃員)は誇りを持ってください」

 

繰り返されるこの「いいホテル」と言う言葉。一々引っかかった。「知っている」と言うプライドが邪魔をする。働く場所を「いい場所」とあげることは悪いことじゃないはずなのに。だって、働く人の誇りになるんだから。“たくさんのホテルがある中でもあなたはうちの「いいホテル」働く。その一員なのですよ”、繰り返されたことの意味はわかっている。だけど、だ。だけど分かれない。噛み砕けなかった。そこから嫌味な自分が顔を出した。

   

「こんなところで何してるんやろう」

 

結果、数週間ほどで辞めてしまった。ホテルは本当に綺麗だったと思う。確かに綺麗な“いい”ホテルだった。立地もいい。だけど思ってしまった。

 

「ああ、私。ここで何してるんやろう」

 

ここで働く毎日に自信が持てなかった。それでもそう思う自分に耐えて生きている人がほとんどな世界が社会なのかもしれないけれど、そうと分かっていても耐えきれないのが私の世界。

 

「ああ、なんでこんなところでこんなことしてるんやろう」

「こんなこといつまでしてるんやろう」

「なんでこんなこと、いつまでこんなことしなくちゃいけないんだろう」

 

そう思ったことなんて山ほどある。そう思って逃げてきた日々が山ほどある。その中の一つがホテルであった研修一日目だ。ずっとそうだった。20代に入ってからつい最近までずっと。何度も逃げてきた。そう思う自分を言い訳に、何度も何度も逃げた。その上に「いつまでこんな...」「なんでこんなこと...」と考えて、苦しく思った日もある。

 

そんな人もいる。色んな人がいる。

 

私は言いたい。

 

逃げちゃえばいいんだよ。って

 

そんな人だっている。そうは生きれない人だっている。

 

堂々と、逃げてやればいい。逃げれるものは逃げてしまっていいの。逃げて逃げて逃げまくっても、いつかは逃げなくてよくなるから。いつかは逃げてる場合じゃなくなるから。いつか逃げてたその動きがジョギングになってたりすることもあるって分かったから。逃げてるんじゃなくて、走ってるんだってなる日がくるの、本当に。世界は回ってできてるから、輪っかになってできてるから、ちゃんと回っていくようにできているから。逃げ続けることはできない、そうできてるから。だから、逃げれる時は逃げちゃっていいし、逃げれる間に逃げちゃえばいい。逃げることにも終わりがあるから。「逃げる」 と言う考えが浮かばなくなる日がちゃんとくるから!!

 

そう言いたい。

 

「私は此処で一体何をしているのだろう」

 

そう思った日の自分に、そんな自分を恥ずかしく思った自分に、今の私からそう伝えたい。

 

なぜ、生きているのかと考えてみるのが今かもしれないを読みながら📚