あの島に移り住むまで

〜「好きな本から」を書きたくてはじめたけどいろいろ書いちゃってるブログです〜

 

 

冷静と情熱のあいだ Blu (角川文庫)

「どんなに信頼している人間にさえ、隙を見せたら駄目だ。男は一旦外に出たら七人の敵がいると思えよ」

 


 

冷静と情熱のあいだという小説の中にある文章。

辻仁成さんが書くBluと、江國香織さんが書くRossoの二冊で完成される冷静と情熱のあいだという世界の冷静と情熱のあいだ Bluにある文章。

 

その文章に思った。 

「私も心のどこかで、そんなふうに周りをみているところがあるな」って。

 

兄弟以外みんな敵。そう考えている私がいる。

親兄弟以外みんな敵。そう考えている私がいる。

あの子以外みんな敵。いや、むしろ、自分以外みんな敵。そう考えている私がいる。

  

いつも心のどこかしらで、人を敵だと考えているところがある。

 

「人類皆敵!」

 

そう心の中で呟いて慰めることもあるくらい(笑)

 

そう考えていれば、何が起こっても耐えていける。耐えるために力を蓄えておける。誰が訪れて、誰が去っていったとしても。誰が何を与えて、誰が何を奪っていったとしても。何を決意して、どう行動していくことになっても。自分を耐えていける。

 

だから、私には常に「敵」という線がある。

 

今日の仲間は明日の敵

人類皆敵、自分を守れるのは自分だけ

 

とにかく人は「自分」なのだ。

私がいて世界がある。世界があって私がある。人は個だから。

 

友達でも家族でも仲間でも。信頼していても。心配はなくても。そうどこかで考えている。

 

人の心がどう移り変わっても。後悔がないように、戸惑わないように、耐えて、燃やして、いけるように。

  

隙をみせてはいけない。そう考えてる。

 

緩んではいけない。弱ってもいけない。だから、隙をみせ“すぎ”てはいけない。

 

外には敵がいる。自分の外には。一歩外には。 

 

目的に向かって生きるには、大切なことだった。

 

外に出れば敵がいると知っておくこと。

そうすれば「自由」だから。自分も、自分以外も。

いつだって「自由」を選んでいけるから。自分も自分以外も。

 

「自由」を選んでいけることは大事なことだったから。

 

そのためのが“そういう”意識だった。

 

「どんなに信頼している人間にさえ、隙を見せたら駄目だ。男は一旦外に出たら七人の敵がいると思えよ」

  

「仲間」という意識と「敵」という意識が、同じくらい大きい。

 

それが“私の楽”だから、それでいい。

 

「それではいけない!」

「親切に、好いてくれてくれる人に、気を許せないなんて!」

 

そう考えて頑張った時期もあったけど、それでいいのだと思う。

 

人には向き不向きがある。

頑張らなくてもできること、頑張ってもできないこと、頑張ればできること。

 

私が頑張らなくてもできることは、

 

「どんなに信頼している人間にさえ、隙を見せたら駄目だ。男は一旦外に出たら七人の敵がいると思えよ」

 

この言葉を信じること。この言葉の意味を捉えること。この言葉を好きに思うことだった。

 

ただそれだけ。

 

もしいつか、それをちがうなと思う日がきたら。それを望まない日がきたら。緩めてみようと思う。少しずつ。そう思う線を。そう考えている自分を。

 

悲しいような、寂しいような、クセになる文章

 

📚『冷静と情熱のあいだ Blu (角川文庫)』 から