書いて、書いて、眠りたい。

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キューピーと虎

今週のお題「間取り」

 

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もしかしたら「間取り」というのには“ちがう”かもしれない。出されたお題が「間取り」なのに、いきなり“ちがう”だなんて変な話だけど、「間取り」っぽい話を書きたい。我が家の不思議。10歳に引っ越してきてからずっと住んでいる我が家(実家)の話。

 

16年間暮らしてきたこの家は4階建てになっている。一階にはお客さんから必ず喜ばれる螺旋階段があり、玄関は当時まだ(一戸建てには)珍しかったカードキーでの鍵。学生時代は、「家に行ってみたい」とよく言われた。珍しさといえば、それくらいなのに。

 

ただ、建物のつくりに「名残を感じる」というのは面白いところだと思う。

 

わが家が建つ前にあったのがお店だった。その名残が少しだけある。個人経営の飲食店。その名残。例えば、食品を運ぶようにあったエレベーターの場所がクローゼットになっている。立て替える前、その姿を見たのだから間違いない。そういう関係であるクローゼットがいくつかあるし、4階にキューピーちゃんがいる。もともとお店の玄関に置かれていたものらしい。腰くらいある大きいキューピーちゃんが置いて行かれてしまった。あのキューピーマヨネーズのキューピーちゃんだ。引っ越してきてから、ずっとそのまま4階に置かれている。

 

正直、少し怖くて、「早く捨ててくれ」と何度か言ってみているのだけど、こう言われる。

 

「もしかしたら、高く売れる日が来るかもしれない」

 

そう言って、中々捨ててくれない。捨てにくいだとか、捨てるのは怖いだとか、そんな理由ではなく、いつか高く売れるかもしれないという理由に、なんとも返せなくなる。

 

「まあ、、、そう思うのならそれでいいか、、、」とそのままになっている。

 

それと同じような理由で、仕事先で引き取ってきた等身大の虎のおきものもある。少し離れた場所にある倉庫に置かれている。不思議なことに私の父にはそういうところがある。その影響から、我が家には不思議がいくつか隠されている。

 

いまだに4階で1人ポーズを決めてくれているキューピーと、今もまだ倉庫で番犬してくれている虎。

 

きっとふつうではないはずだし、なにかが可笑しい。だけど仕方ない。まだしばらくふたつとも我が家の一員のままだろうから。我が家の不思議と思っておくしかない。

 

我が家の不思議。

 

我が家の「間取り」の不思議。

 

 

もしかしたら「間取り」というには“ちがった”かもしれない。

 

そんな話。