あの島に移り住むまで

〜「好きな本から」を書きたくてはじめたけどいろいろ書いちゃってるブログです〜

「いわゆる"普通"に」もできなかった

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最近、出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のことという本を読んだ。夫と別れたことをきっかけに「新しいことがしたい」「元気になりたい!」と出会い系サイトを始め、タイトルにある通り、出会ったその人に合いそうな本をすすめていく。そんな「菜々子」さんの1年間がのぞける一冊。

 

こんなことを言っていいのかわからないけれど、この本の著者で主人公の「菜々子さん」は私と少し似たところがあるのではないかなあと思う。人にある「光の部分」と「影の部分」の、「影の部分」が少しだけ似ているような気がする。そう思う言葉が、世界の見え方が、本の中にはたくさんあった。

 

例えば、コーチングのお仕事をされている「ユカリ」さんと会った時のお話。試しにコーチングを受けることになる。そこで湧き上がってくる菜々子さんの「本心」。蓋をしていた「不安」から、溢れ出してきた「本音」。

 

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと (河出文庫)

「学生時代の友達もほとんどいません。今の会社は変わった人たちばかり、その中では生き生きとすることができたけど、会社の外に出たら、いわゆる『普通』の人たちとの間ではやっていけないんです。_______ 」

 

“やっと”だ。

 

そう思った。

 

やっと。。。

 

やっと!!!

 

私と同じような『ふつうには生きられない』が読めた。

 

この本のその文章を読んだ時、私はそう思った。

 

 


 

 

そういえば、少し前に書いたことがある。

「ふつうに生きれるものなら生きたいけれど.....」という想いのこと。「ふつうに生きられないんだ」という想いのこと。

 

okadanatsu.hatenablog.com

 

この記事で書きたかった葛藤みたいなものは、上の言葉が全て説明してくれてると思う。読んだ時「そうそう!これが、言いたかったの」って思った。

 

私は、いわゆる「ふつう」のことをできずにここまできました。社会に出て働くことは当たり前で「ふつう」のことだとは分かっていても、思えば思うほどそれはできなくて、たったの一歩、たった一歩を踏み出すまでに、何年もかかった。

 

アルバイトすらも、はじめるまでに2年か4年かかった。  

 

何年も“ニートみたい”な生活だったんです。

 

「ふつう」に考えれば、その環境が許されたから甘えてたんだとかって言いたくもなるのだろうけれど、そういうこととはちがいました。そういうこと以前に「できなかった」んです。

 

私と私以外では、できないの意味が少しだけちがうのです。

 

もっともっと手前にある問題。

 

どうしようもなかった。

 

とりあえず働いてみたらいいじゃない!とか、どうにかしなくちゃいけない状況になれば人間やれるもんだよ!とか。何度も何度も、自分に言った。そんなことは分かっていたし、私もできるならそうなりたかった。だけど、なれなかった。

 

結局何年もかかってようやくアルバイトを始め、単発で頼まれた仕事をして、生きていけるようになった。

 

どうしても、やっていけなかった。みんなと同じようには。いわゆる「ふつう」と呼ばれる生き方は。どうしても、そういう世界ではやっていけないんです。

 

こんな甘えた自分、理解されるわけもないけれど、叫びたかった。

 

「みんなみたいに、みんなと同じようには、生きられないの!!」

「いわゆる『普通』には、やっていけないの!!」

  

別に特別と言いたいわけじゃない。全く特別なんかじゃない。特別でもないのに、そう叫ぶ自分がいるから苦しかった。

 

ああ、どうして生きていけばいいの。

 

毎日がそればっかり。


そんな毎日の“そのまま”が、そんな叫びたかった自分の“そのまま”が、『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』という本の中に会った。

 

『91文字』で。

 

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと (河出文庫)

今の会社は変わった人たちばかり、その中では生き生きとすることができたけど、会社の外に出たら、いわゆる『普通』の人たちとの間ではやっていけないんです。_______ 

 

ああ、わかる。

 

私もそうだった。

 

そして、そんな自分が、環境が、状況が、少しずつ変わっていったのは、

 

「ふつう(周りと同じように)生きられないなら、それ(ふつうに生きられない)なりに、生きていけばいいか」

周り・社会・常識と同じようには生きない生き方を選べばいいのか」と、

 

考え方のベクトルを少しずつ変えるようになってからだった。

 

「菜々美さん」がコーチングで、

 

「いわゆる『普通』の人たちとの間ではやっていけないんです」

 

というのも、自分の思い込みにだったとことに気付いて、変わっていくように。

 

私もそうだった。

 

ほら、やっぱり!「菜々子さん」と「私」って少し似ている😜