あの島に移り住むまで

〜「好きな本から」を書きたくてはじめたけどいろいろ書いちゃってるブログです〜

「作家読み」とそれまで 〜読書のはじめかた〜

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『作家読み』というのをしている。

  

本を読むようになりだしてすぐ、斎藤一人さんの本にハマった。世の中に出版されてる本のほとんどを読み漁ったと思う。読書生活の最初はこうした本を読むことが多かったんです。自己啓発系だったりビジネス系だったり精神世界だったり、〇〇術みたいな本を好んで読みました。そんな中で、いつからか、暗黙のマイルールになっていたことがあります。それは、「同じ方の本よりも読んだことない方の本を手にするほうがいい」ということ。理由は、価値観に偏りがでそうだなと思ったから。そして、偏って影響を受けすぎてしまうと思ったから。

 

性格的にそんな予感がして決めました。

 

というわけで、斎藤一人さんを読み漁った以降はできるだけ読んだことがない方の本を読むようになったわけなのですが、、、、、そんな私も最近また「読み漁る」ということをしています、、、、

 

きっかけは、読む本が変わったことにあると思います。全く読まなかった小説を読むようになったことにある。これまで読んできた種類の本を全く読まなくなった代わりに、小説・哲学・エッセイなどを好きになった。

 

はじまりは、村田沙耶香さんの『生命式』。それはもう、衝撃的でした。

亡くなった方を弔うとき「人肉」を食べる世界。次の命を祈って食べるんです。その味が人生のその方の人生の味。そしてその場で行為が行われる。それが当たり前の世界。もしそれが当たり前の世界になったら?と考えながら読む。考えながらしか読めない。

なぜなら主人公は「昔はこうじゃなかったよね?」と、“そうじゃなかった”頃の記憶が遠くに残っているから。私たちの世界の延長上にもこういうことがあるのかもしれないと想像しながら読みました。想像せざるをえなかった。その衝撃はすごかった。

 

その衝撃はとても楽しくて、大袈裟だけれど世界をぶち壊されたみたいで、純粋に「他の作品も読みたい。」と思った。純粋に「他にどんなお話を書いているのだろう?」と読んだ。それからの「本の選び方」は、『面白そうな作品を見つけて読む。読んでワクワクする。ワクワクしたら、その方の他作品を読み漁る』という流れが当たり前になりました。

 

そうして楽しんでる途中にこの読み方に名前があることを知ったんです。

 

お気づきでしょうか。

 

そう、『作家読み』というらしいのです。

 

なんと、私は『作家読み』をしているようなのです。一丁前にそんな読み方をしているみたいなのです(笑)もう、それがそれが、とてもとても、楽しいのです。

 

 

『作家読み』とても楽しいです。

村田沙耶香さんにはじまり、宮下奈都さん、江國香織さん、桜木紫乃さんと読んでいるのだけど、こうして読むようになって、作家さんによってちゃんと『色』があることに気づくようになった。それがまた面白い。書くテーマのオーラがある。言葉に匂いがある。それがとてもかっこよくて、それがとても面白くて、またまた本を、小説を、作品を、好きになります。

作家さんの頭の中が、作家さんの強い核が、作家さんの世界への強い想いが、浮かんで見えているようで、その読み方がとても楽しい。それはこちらの想像で、ただのイメージ感覚でしかないのだけど、それを考えることが、すごく楽しいのです。

 

まだまだこの世界には読んだことのない作家さんが山ほどいて、山ほどの本がある。だから、余計にワクワクする。嬉しくなる。楽しみがこの世界に“山ほどあること”、すごく幸せに思います。

 

まずは、自分が「面白い!」と思える作品に出会うために読むこと。

 

「面白い!」の感覚は人それぞれだから。

恋愛がテーマになってる作品を好む人がいたり、心が揺れるような感動ものが好きな方もいる。仕事や夢に向かって頑張る人の話を好む人、人生に疲れた人がどう生きていくのかに興味を持つ人がいる。

 

言葉の並べ方で「よかった」と思う人がいれば「あまり好みではなかった」と思う人もいる。

 

自分にとって「面白い!」と思える本を探してみる。

じゃあ、それが何からわかるかと言えば、手がかりは「帯」です。本選びも映画選びも同じです。CMを見て何となく面白そうだと思うものを観にいく感覚で、「帯」をみて何となく面白そうだと思うものを読んでみる。自分にとってヒットだったか、ヒットではなかったかは、読んでから「好み」の問題かと思います。

 

それだと、まずのきっかけは、図書館がいいかなと思う。だけど、書店で購入するほうが都合がいい場合もある。それだと、文庫本はより気軽に購入できるし、古本屋さんで買ってみるっていうのもいいかと思います。(冒頭で書いた斎藤一人さんを読み漁ってた時は、ブックオフで買い揃えてました。)

 

はじまりは、むずかしくなくていい。かんたんそうだと思えたものからはじめればいいと思います。ハードルは低くていい。浅くてもいい。もちろん、高くても深くてもいいけれど、単純でシンプルでカンタンでいい。ハードルをまず飛んでみることを覚えられたらいいと思います。

 

そこからはカンタンだから。スイスイ楽しくなるから。

 

「どれが私の好みの作品かなあ」と探してみる。「どれが面白いと感じる作品かなあ」と探してみる。

 

まず一歩だと思います。

 

見つかったら『作家読み』してみる。それもとても楽しいです。ぜひ。

 

楽しくなるとまた本を好きになる。

本を読むことは本当に楽しいのです。

 

もし興味があるのならその楽しさを知ってほしいなと思います。仲間ができると嬉しいから。

 

本を読んで動かされた衝撃は、自分が決め込んでる常識に衝撃をくれるから。知らない常識を、知らない価値観を、知らない世界を読むことは、自分の創っている世界に、自分の思い込んでる世界に気づかせてくれるから。

 

だから私は本が好き。

 

それは「自分を自由にする」ということだから。

 

書いたことの何か一つでも参考になれば嬉しく思います。 

どこかの誰かの「本への興味」が一歩につながりますように。