本棚を眺めながら思った。
「新しいジャンルの本を読みたくなった時、
マンガ付きの本から入るといいのかもしれない」って。
“マンガ付き”というと、こうした本のことだ。
なぜそう思ったのかというと、、、
それが、読書の幅が広がるきっかけになった本たちの共通点だったから。
例えば、私は最近、「文学」に興味を持つようになりました。
そのきっかけになったのが、上にも載せている『超訳 人間失格 人はどう生きればいいのか』で。この本は、太宰治「人間失格」を読みときながら、現代を生きる人のヒントになるように書かれている本となってます。そして、重要な部分がピックアップされマンガになってる。
マンガ部分で大まかに話を掴み、その後に解説・考察がある。だから、「人間失格」を簡単に理解することができる。「人間失格って面白い作品なんだなあ」とシンプルに思える。
不思議なことに「面白い!」とわかったら、太宰治の「人間失格」が読んでみたくなるんですよね。
なので、買いました。
そんなおかげで、太宰のその他の作品「斜陽・桜桃・走れメロス・ヴィヨンの妻」を読むことにもつながり、そこから、芥川龍之介や夏目漱石などの作品も「読みたい!」と。
興味の幅がブワッと広がった。
他にもあります。
これは、マンガ部分というよりマンガから好きになった作品なのですが、、、
小説『夫のちんぽが入らない (講談社文庫)』です。
タイトルに衝撃を受け、作品の存在は知っていたけれど読まずにきたこの本。マンガでなら、、、と読んでみたことがきっかけでハマった。マンガがきっかけで、「小説を読む」につながりました。
とても素晴らしいのです。もしマンガ化の存在を知ることがなかったらこの先も縁がなかったかもしれないことを思うと、マンガ化に“感謝”です。文庫本で買いました。
あとは、『不安を力に変える ゆるっと哲学』なんかもそう。この本のマンガ部分って、笑えるんですね。“つい笑ってしまう”面白さがある。
ぜひ、読んでみてもらいたいのですが、活字から入ると難しく思う「哲学」も、この本のマンガ導入のおかげで「面白いもの」と思える。興味が湧いてくる。たくさんの哲学者の哲学が書かれてる本なので、その中から自分に必要そうな「哲学」や「哲学者」をピックアップして、次へ次へと読むようにしています。最近は、ショーペンハウアーです。
私は思います。
・何から読めばいいか分からない。
・何を読めばいいか分からない。
・何が面白いのか分からなくて中々決めきれない(買うことができない)。
そんなときは、「マンガつき」、
もしくは「マンガから」入ってみるといいでは?と。
それで「面白い」と思えた作品はきっと活字部分も面白いはずだから、活字でも面白いはずだから、ざっくりと掴んで、原作に戻る。原作に触れる。
大回りして「読む」ことにはなるけれど、
大回りしてでも「読める」ことが大事なのだから、
「マンガ」という入り口も、ジャンジャン使っていい!!
ジャンジャン使おう!! と。
「読むこと」「触れること」「知ること」が大事なんだから。
というわけで、、、、
何を読めばいいか、何を読むといいか迷ったときはこれ。
「 マンガ付きの本から入る 」がおすすめ。